言語が人の考え方や知覚を形作っている――そんなことを考えたことはないかな? 例えば,「日本語で思考できること」と「英語で思考できること」の間には,根本的な違いがあるんじゃないか……とかね。 言語と思考の関係性については,「サピア=ウォーフの仮説」なんていう名前で研究されていたりする。ただ,これについてはひとまず置いておこう……なんだかむつかしい話だからね。 言語と知覚の関係性については,分かりやすくて面白い研究がある。 英語で青色は "blue" だよね。明るい青も,暗い青も,基本的に "blue" と呼ぶ。これがロシア語では,明るい青を "Голубой", 暗い青を "синий" と呼び分ける。 ここで研究者たちは,ひとつの仮説を立てる。もし言語と知覚が関係性を持つなら,青色の知覚能力を測定したときに,青に対してひとつの呼び名しか持たない英語と,青に対してふたつの呼び名を持つロシア語
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