安房直子の『きつねの窓』の、指で窓を作るエピソードは、もともと柳田国男の文章が元になっているらしい。 柳田国男の子どもの遊びの伝承などの話がまとまっていたら、そこに掲載されていると思うのだが、そのようなものはあるか。柳田国男の作品の何に掲載されているかは不明である。 『きつねの窓』とは児童文学作家である安房直子の代表作であり、教科書にも掲載されていました。質問のエピソードとは、桔梗の花の汁で指を染め、指で窓を作ってそこから覗くと懐かしい風景や人が見えるというものです。 このエピソードが具体的に何に掲載されているか不明であったため全集を中心に確認し、『柳田国男全集 12』所収「こども風土記」のなかの“狐あそび”の項(p.408-410)に次の記述を発見しました。 “~今も田舎に残ってゐる狐遊び、大阪でもと「大和の源九郎はん」などといつた鬼ごとである。百年以前の嬉遊笑覧にも 鬼ごとの一種に、鬼