山元町が復興方針、高台移転促す JR常磐線内陸迂回案も 宮城県山元町は東日本大震災の復興基本方針案を固めた。最大の焦点となるJR常磐線のルート設定は、内陸部に大きく迂回(うかい)する案を盛り込んだ。中心市街地の形成による「コンパクトなまちづくり」を目指し、津波で被災した沿岸住民の高台移転を促す。 常磐線のルートについては「津波による機能喪失が再び起きないような位置に復旧することを基本とする」とし、国道6号西側に迂回する案を提示した。 新たなまちづくりと一体的に整備するため、国や県、JRと調整を進める方針を示した。 新たな土地利用に当たっては「居住地」「産業用地」「防災緑地」などのゾーンを設定した。 居住地ゾーンは、国道6号西側に公共施設や駅を核とし、商業施設の誘致を図るなどして中心市街地の形成を図る。 高台には生活や防災、福祉の拠点となる住宅団地を造成し、津波で被災した住民の集団