【エルサレム花岡洋二】トルコ・メディアによると、トルコからの分離・独立を目指し84年から武装闘争を続けてきた少数民族クルドの非合法組織「クルド労働者党(PKK)」のオジャラン党首は21日、声明で「停戦」を宣言した。市民を含め約4万人の死者を出した紛争が終結する本格的な和平合意への期待が高まっている。 PKKは99年や06年などにも一方的に「停戦」を宣言したが、政府側が応じなかった。政府は昨年10月以降、イスタンブール近郊の刑務所に収監中のオジャラン党首と和平に向けた交渉を続けており、今回の停戦宣言は実効性を伴うとみられる。エルドアン首相もクルド語のテレビ放送を解禁し、クルド人が多く住む南東部での公共事業を増やすなどして、和平への道筋を模索してきた。 報道によると、停戦宣言に基づき、PKKのメンバー数千人がトルコ領内から、拠点のあるイラク北部へ撤退する。今後、政府側と停戦合意の詳細につい