東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県双葉町がアーカイブ事業の一環として、町の現状をレーザー光線などで精密に測量し、3D(立体)画像化する作業を進めている。これまで町内の学校などを撮影。9、10日は事業に協力する東北大が国史跡「清戸迫横穴(きよとさくおうけつ)」に入り、古墳時代の貴重な壁画を測量した。 第1原発が立地する双葉町は、大半が帰還困難区域に指定されている。3D画像化は、現在も残る避難当時の姿を「遺構」として残すとともに、除染廃棄物の中間貯蔵施設建設や復興事業で変貌が予想される町を記録するのが狙いだ。 業者に委託し、これまでに小中学校や双葉高、避難所となった福祉施設などの外観や内部を、レーザー光線を照射し測量。中間貯蔵施設の予定地を含む町中心部の8平方キロを小型無人機「ドローン」で空撮した。 清戸迫横穴は7世紀前半の装飾古墳。奥壁に赤い顔料で大きな渦巻き模様、冠または帽