東日本大震災の発生から3週間が過ぎ、今、被災地では、治安が悪化しているというニュースが報じられるようになってきた。そのようななか、小生は、東北随一の歓楽街とも言われている宮城県仙台市の国分町のキャバクラ経営者(以下、A氏とする)と電話で話す機会があった。A氏によると、今、仙台は無法地帯と化しているという。報道が伝え切れていない現実は、聞いていて言葉を失うほどに悲惨だ。 地震発生時、A氏は、仙台市若林区伊在の自宅にいた。地震の揺れでケガを負うことなどはなかったが、ご周知の通り、今回の震災で多大な被害をおよぼした津波がやって来た。A氏の自宅は海岸から5kmほど離れているが、その約500m手前まで海水が到達してきたという。その話だけでも津波の凄まじさが伝わってくる。被災地の状況についてA氏は、「まるで戦後の焼け野原のようです」と語った。 その後、A氏は、被災後の片付けがひと段落したところで、自分