脱線した近鉄の普通列車。運転席のガラスが割れている=27日午前8時36分、津市白山町上ノ村、斉藤佑介撮影 27日午前5時35分ごろ、津市白山町の近鉄大阪線東青山駅付近で、名張発伊勢中川行きの始発の普通列車(2両編成)が線路脇の鉄柱に衝突し、脱線した。近鉄や三重県警によると、小型の保守作業用車が走る側線と本線とを切り替えるポイント部で不具合が発生。列車が側線に入り込み、軌道から大きくはみ出た先頭の車両が側線脇の鉄柱に衝突した。運転席のガラスが割れたが、乗客9人と乗員2人にけがはなく、東青山駅まで歩いたという。 衝突により、車両が2両とも側線の右側に約1メートルずれて完全に脱線、右側に大きく傾いた状態で止まった。 近鉄によると、27日未明に現場付近では架線の保守作業のため、ポイントを側線の方に切り替えており、作業終了後に戻さなかった可能性がある。 この事故で、大阪線は伊勢中川―青山町間