旧約聖書の原文にある「msrym」という単語。 これは、一般的には「エジプト」を意味する単語とされていますが、どうも怪しいというのが前回の内容でした。 B.C.3世紀に旧約聖書はヘブライ語からギリシャ語に翻訳されたわけですが、それより古い時代に「エジプトをミツライムと呼んだ事例」は一つも見つかっていません。 この時点で、七十人訳聖書が「msrym」を「エジプト」と翻訳したことに、何の根拠もないことがわかります。 そして、さらに調べてみると、「msrym=エジプト」ではどうも違和感のあることがいくつも見つかるのです。 今回は、その違和感について。 エジプトの象徴エジプトと言えばピラミッド 高さ147m アレクサンダー大王やヘロドトス、ナポレオンなど、多くの軍人や歴史家がこれまでエジプトを訪れましたが、彼らはエジプトについて思い起こす時、必ずピラミッドについて触れてきました。 特にギザの大ピラ
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