ギリシャ神話で“海の神”を意味する「オケアノス」にちなんで名付けられた、カシオ計算機のアナログウォッチ「OCEANUS」(オシアナス)。シリーズのアイデンティティにもなっている「ブルー」は、いかにして生まれ、育まれてきたのか。オシアナス誕生からプロダクトデザインに携わってきたカシオ計算機の白石俊也氏に、その色彩に対するひたむきなこだわりを聞いた。 2004年、世界初のフルメタルクロノグラフ電波ソーラー時計「OCW-500」が生まれた頃、カシオは既に「G-SHOCK」をはじめとするアナログ時計の名シリーズを世に送り出していた。オシアナスの開発は「30~40代、働き盛りのビジネスパーソンのライフスタイルと上質なツールを追求するマインドにもフィットする新しいプレミアムラインを作りたいという思いからスタートしました」と白石氏が振り返る。 今回、筆者はインタビューのため東京都羽村市にあるカシオ計算機