JTが今年6月、「Rethink」をキーワードに、これまでにない視点や考え方を活かして社会問題と向き合う「Rethink PROJECT」を始動させた。 新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちの生活は大きな転換期を迎えている。今まで当たり前だと思っていたことが当たり前ではなくなり、多くのことに気づかされる一方で、日々アップデートされていく価値観に戸惑っている人もきっと多いはず。「多様性=ダイバーシティ」というキーワードが広く認知されるようになって久しいが、「視点」を変えながら「自分の軸」を確立させることは、口で言うほど易しくはない。「withコロナ」の時代を幸せに生きるために、私たちはどんな考え方を身につければ(あるいは「Rethink」すれば)いいのだろうか。 Rolling Stone Japanと「Rethink PROJECT」とのコラボとなるこの記事では、常にアップデートを繰
ザ・バンド 左からリヴォン・ヘルム、ガース・ハドソン、ロビー・ロバートソン、リック・ダンコ、リチャード・マニュエル (C)Robbie Documentary Productions Inc. 2019 映画『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』がいよいよ公開スタート。バンドの誕生から解散までの軌跡が描かれた本作は、ロビー・ロバートソンが綴った自伝を原案としていることもあって「(五人組なのに)彼の視点に偏りすぎではないか?」という批判も少なくない。しかし、音楽評論家の高橋健太郎による以下の考察を読めば、映画及びザ・バンドに対する捉え方が変わってくるはずだ。 【画像を見る】ザ・バンド、ボブ・ディランとのツアー未公開写真 ザ・バンドのストーリーは二冊の本を読んで、ほぼ把握したつもりでいた。一冊は1998年に邦訳が出た『ザ・バンド 軌跡』でこれはシンガー/ドラマーのリヴォン・ヘルムの側から語られ
クラフトワークはいかに後世の音楽に影響を与えたか?(第一回目) 音楽家にとって生死のピリオドはさほど重要ではなく、作品数 x 総再生回数が、重要な時間の概念となる。個人の生は反復できない(輪廻転生というある種の宗教上の概念を除いて)、しかしながら音楽上にトレースされた生はいくらでも反復できる。その反復は個人の聴取においてと、汎世界的な規模においてでは、意味合いが変わってくる。Music non stop! ロボットを模した活動を続けたクラフトワークのフローリアン・シュナイダーの死にあたっては、このような冷徹な振る舞いをすることによって、喪失感を回避しようとする心の動きがありました。心の動きがあったというのは、感情的な喚起があり、それを抑制したということです。何かしら、クラフトワークの活動に擬えた態度をとるべきであろう、と思ったのでしょう。いづれにせよ、たった今も20秒に一人、世界のどこかで
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