この夏、本好きの間で熱い話題を呼んでいる『掃除婦のための手引き書』。 著者は、無名のまま世を去った後、時を経て出た短編集がベストセラーになり、世界中で翻訳されている作家ルシア・ベルリン。3度の結婚と離婚、4人の息子のシングルマザー、アルコール依存症、毒親、虐待。波乱万丈の人生をもとにした作品の数々が、なぜいま共感を呼んでいるのでしょうか? 出版を熱望した人気翻訳家・岸本佐知子さんと、いち早くルシア・ベルリンに注目していた山崎まどかさんによる、満員御礼「ルシア・ベルリン・ナイト」イベントから、その魅力を紹介します。 「ルシア・ベルリン・ナイト」イベントは、7月19日、下北沢の「本屋 B&B」にて開催されました。翻訳家・岸本佐知子さん(左)とコラムニストの山崎まどかさん(右)が、約2時間に渡り作家ルシア・ベルリンの魅力を語り合いました。 本人のたたずまいがすでに「物語」の作家ルシア・ベルリン