(2011年9月1日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 日本の個人投資家とブラジルの資産との恋愛関係は、過去2年半というもの、熱烈だった。ファンド情報サービス会社リッパーによると、中南米最大の経済大国であるブラジル関連の投資信託にほぼ8兆円の投資が蓄積されることになった。 しかし今、この関係が長続きするかどうかという疑問が浮上している。 ブラジル関連投信にダブルパンチ ブラジル関連の投信はダブルパンチを食らった。最近のリスク回避の動きは新興国市場やその他の資産の急落を招いた。また、円が対ドルで戦後最高値を更新する一方、ブラジルレアルは下落した。 アナリストらは、多くの日本人投資家は新興国市場への投資で含み損を抱えている可能性が高いと話している。 2008年のリーマン危機の前は日本に存在していなかったブラジル投信の魅力は明白だ。 急成長するブラジル経済がサッカーワールドカップとオリンピックの