「洛陽(らくよう)の紙価(しか)を高からしめる」 三国志の次の晋(しん)の時代、左思(さし)という人が魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)の三つの都を描いた「三都賦(さんとふ)」という文章が名作すぎて、都じゅうの人士が三都賦を書き写すために紙を買いに走ったから洛陽の紙の値段が上がっちゃったよ、という故事から、著作が大いに売れることのたとえ。そんな名作を著した左思ですが、とっても残念なブサイクエピソードの持ち主でもあります。 監修者 kawauso 編集長(石原 昌光) 「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他