トヨタ自動車が軽自動車を系列販売店で販売することが28日、分かった。子会社のダイハツ工業から相手先ブランドによる生産(OEM)供給を受ける。同日夕に発表する。国内の新車販売は政府のエコカー補助金制度の終了で大幅な落ち込みが予想されており、値頃感のある軽自動車市場に参入することで販売を下支えしたい考えだ。 トヨタはこれまで、軽自動車については自社ブランドでの販売を手掛けてこなかったが、ダイハツからOEM調達した軽自動車は「トヨタ」ブランドで売り出す。調達する車種や販売規模などは今後詰める方針だ。 ダイハツの軽自動車の国内シェアは35・1%で、国内軽自動車最大手。同社は今回のOEMによる販路の拡大で生産増を目指す。 軽自動車の新車販売は国内市場の3割以上を占める。エコカー補助金制度でハイブリッド車(HV)や低燃費で価格の安い小型車に比べ割安感が薄れたたため、販売が鈍化していたが、補助金の終了で