報道によると、政府・与党は「TPP参加ですべての関税が撤廃された場合、国内総生産が3兆円超増える半面、安い農産品の輸入で農林水産業の生産額は最大3.4兆円落ち込む」との試算をまとめました。「安い農産品の輸入……」とありますが、そもそも外国産農産物が高いか、安いかを決める最大要因は為替であり、関税ではないはずです。たとえば10%の関税障壁をなくしても、円が10%安くなれば輸入農産物の国内価格が上がり、撤廃された関税分はチャラになるのです。 私は、日本経済にとってTPP参加は不可欠だと思っています。だからこそ日本の農家や農業団体には、ぜひ「円安を!」と声を上げていただきたい。もともと味や安全性の点では折り紙付きなのですから、円が大幅安になれば、関税の厚いコメは別にしても、大半の国産農産物は十分に国際競争力がつくはずです。TPP、恐れるに足りません。 米国は、本心ではでドル安を望んでいない ちな