大分市西ノ洲の日本製鉄九州製鉄所大分地区の工場の溶鋼鍋から14日、人骨のようなものが複数見つかった。金属などを溶かす高温の炉に作業員が転落する死亡事故は、過去にも複数発生している。炉内が1500度以上の高温になるケースもあるだけに、安全対策の徹底が求められる。 平成16年8月には、大阪市西淀川区の製鋼工場で、溶鉱炉(深さ4メートル、直径6メートル)上部の鉄の投入口近くの足場上で飛び散った鉄くずを集めていた男性社員(38)が炉内に転落し、全身やけどで間もなく死亡した。 また24年5月には、愛知県西尾市吉良町の自動車部品を作る工場で、鉄の粉を約1500度の高温で溶かす溶解炉(深さ2メートル、上部直径1・2メートル)に男性社員(58)が転落。炉の中から人骨の一部が発見された。 さらに同年7月、福島県いわき市南台の製紙工場で、古紙を溶かす溶解炉(深さ10メートル、直径5メートル)に、点検作業中の男