3月3日に放送された音楽バラエティ番組『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)の特番は、とても興味深い内容だった。 「J-POP20年史:プロが選んだ最強の名曲 BEST30」と銘打たれたその企画は、音楽のプロ48人にアンケートをとり、この20年間のトップ30曲を決めるものだ(実際は31~50位も発表された)。この48人は、アーティストが3分の1、音楽プロデューサーや作曲家が3分の2といった内訳だ。 投票は、個々が選んだ30曲に1位30点、2位29点、3位28点……と差をつけ、その総得点で全体の順位が決定される。ボルダルールと呼ばれるこの方式は、票が割れる状況も上手く順位に包含できるので、納得度が高い結果を見せることが多い(欠点は投票者の負担が大きいことだ)。 そのベスト30は、この20年間のポピュラー音楽状況をさまざまに伝えるものだった。 音楽のプロが決める30曲 こうして選ばれた2