先日とある歌番組を観ていたら徳永英明が出て話していたのだが、もし25歳になるまでにデビューできなかったら、夢をあきらめて勤め人になるという約束を親としていたそうだ。そしてカレは24歳10か月というギリギリセーフのタイミングで幸運をつかんだ。 そのデビューの約5年前に上京してきたのだが、まずカレはとあるオーデション番組に応募した。それが日本テレビの「スター誕生(昭和46~58年)」であった。日曜日の朝11時に放送していたこの番組では、数々のスターが誕生した。 徳永が出演したのは番組末期であった。それより前にレギュラー審査員でもあり、番組制作に大きな権限を持っていた作詞家の阿久悠が、男性アイドルは必要ない、女性アイドルだけを育てるみたいなことを言い出した。 次第に番組は露骨なまでに、女性の候補者ばかりが決戦大会に残るようになった。そういう流れの間隙をぬって、ジャニーズ事務所が台頭する。そして数