「ラノベと言えば石鹸枠」と言われて久しいような気がしますが、単刀直入に言うと「石鹸枠」はアニメにおける概念に過ぎません。ラノベには存在しない概念です。 いや、「石鹸枠」と呼ばれる各作品がアニメ化されるくらいに人気があることは否定しませんし、「萌え要素の強い学園バトルファンタジー」程度に大雑把に捉えるなら、まあラノベの流れのひとつではあるとは言えます。 けれども、そういったジャンルが「流行」といえるほどラノベ業界で支配的だったかというと首をひねりますし、序盤の細かな共通点に注目するような視点も、ラノベ読者にはほとんどなかったのではないかと思うのです。 実際のところ、「石鹸枠」とされる作品でも、基本的な設定や序盤の展開が似ているだけで、最後まで見れば別物であったりしますよね。 そう考えると媒体の違いが大きいのではないでしょうか。 ラノベだと一冊のうちの数ページにすぎない導入部分が、アニメで観る