新型コロナウイルスの患者を軍機に搬入しようとする軍や医療関係者たち=ブラジル北部マナウスで2021年1月15日、AP 南米ブラジル北部アマゾナス州で新型コロナウイルス流行の「第2波」が深刻化し、医療体制が事実上、崩壊している。現地から日本に入国した感染者から確認された新たな変異株が猛威を振るっている可能性がある。世界保健機関(WHO)は15日、同地の窮状を「警告」ととらえ、各国に警戒を呼びかけた。 「病院システムは崩壊していると思う。非常に深刻だ」。ブラジルのパズエロ保健相は14日、アマゾナス州内の医療資源が集中する州都マナウスで医療崩壊が起きていると認めた。マナウスでは9日から毎日、200人以上のコロナ患者が入院し、ほとんどの病院は受け入れ体制が限界に達した。人工呼吸器用の酸素不足を起因にして、死者が相次ぎ、入院が必要な約500人も自宅待機を強いられている。 15日には、マナウスから重症