日報にはまだまだ論じるべきところは多い 最初に公開されたイラク復興支援群の日報は370日分、14,141ページにも及ぶ膨大なものだ。日報についての記事を担当した朝日新聞記者のツイートを見ると、チーム制で分担して読み込んだことがうかがえるし、おそらく他のメディアも同様だろう。大組織ならではの人的リソースを活かしたスピーディーな記事化。まさにマスメディアだ。 対して、フリーランスのぼっちライターである筆者はスピード感を諦め、地道に全部読むことにした。公開された日報を1人で把握することで、見えてくることもあるだろうという希望的観測に基づいたものだが、目の疲労と引き換えに意外と成果があったと思う。報じられたこと、話題になったこと以外にも、日報にはまだまだ論じるべきところは多いと感じているし、これを研究材料にする研究者も今後出てくるだろう。 さて、イラク復興支援群の日報を全て読んだ後、筆者が最初に抱