タグ

ブックマーク / www.nikkei-science.com (3)

  • ステレオタイプ脅威

    もし失敗したら,自分が属する社会集団に対する侮蔑的な固定観念を強めてしまう――という心配が「ステレオタイプ脅威」だ。例えば白人の若いスポーツ選手は黒人選手を下回る成績に終わるのではないかと恐れ,高等数学を学ぶ女性は男子学生よりも低い点をもらうのではないかと心配する。この不安にがんじがらめになると,学業やスポーツ,仕事で実力を発揮できず,成績が上がらない。ステレオタイプ脅威はどのように生じるのか,どうすれば対抗できるのか,そして発生をどうすれば防げるのか。近年の研究で理解が進んできた。比較的簡単な短時間の訓練を通じて自信を強めることにより,学業成績の格差が縮まる。米国の教育者たちは,こうした訓練を州規模に拡大しようとしている。 著者Ed Yong 英国を拠点に活動しているサイエンスライター。 Nature, Wired, National Geographic, New Scientistな

    ステレオタイプ脅威
    nurse
    nurse 2014/08/21
  • ハイゼンベルクの不確定性原理を破った! 小澤の不等式を実験実証

    「小澤の不等式」。数学者の小澤正直・名古屋大学教授が2003年に提唱した,ハイゼンベルクの不確定性原理を修正する式です。小澤教授は30年近くにわたって「ハイゼンベルクの不確定性原理を破る測定は可能」と主張し続けてきましたが,このたびついに,ウィーン工科大学の長谷川祐司准教授のグループによる実験で実証されました。15日(英国時間)付のNature Physics電子版に掲載されます。 小澤の式とはどんなものでしょうか? まず,物理の教科書をおさらいすると,1927年にハイゼンベルクが提唱した不確定性原理の式は,こんな形をしています。 εqηp ≧ h/4π  (hはプランク定数,最後の文字は円周率のパイ) εqは測定する物体の位置の誤差,ηpは位置を測定したことによって物体の運動量に生じる乱れです。もし位置が誤差ゼロで測定できたら運動量の乱れは無限大になり,測定してもめちゃくちゃな値がランダ

    ハイゼンベルクの不確定性原理を破った! 小澤の不等式を実験実証
  • 核融合炉は本当に可能か?

    星を輝かせている核融合を地上で緩やかに起こしてクリーンで安全かつ実質的に無尽蔵なエネルギー源にする──この長年にわたる夢の研究が近く歴史的な節目を迎えるが,実用化は不可能ではないかという疑問の声もあがっている。 点火のときが近づいている。13年と40億ドルをかけて作られた世界最大・最強のレーザー装置,米国立点火施設(NIF)の192のレーザービームがコショウ粒ほどの燃料ペレットにエネルギーを集中する日が,1~2年内にやってくる。これらレーザーのエネルギーはすさまじい力でペレットを押しつぶし,内部の水素同位体に核融合を起こしてエネルギーを放出させる。 これまでの実験では,水素同位体を融合させるためにレーザーに注ぎ込むエネルギーのほうが,核融合反応によって生じるエネルギーをはるかに上回っていた。今度は得失が逆転する予定だ。レーザーで投入した以上のエネルギーが放出されるはずで,理論上は,この余

    核融合炉は本当に可能か?
    nurse
    nurse 2012/03/26
  • 1