「ガッチャマンクラウズ」最終回 - 懐柔する怪獣
前回リンク 最終回を観る前に思ったのは ハジメは果たして主人公だったのだろうか?というコト。 彼女はマネージャーであって、プレイヤーではないよな。現場の人間ではない。どちらかというと将器を試されている。 アニメではなく小説ならハジメの主人公もありえたかもしれない。 (わかりづらいか) つまり、ブライトさんとかピクシスとか安西先生は主人公に成り難いのではないか、と。 揺れないし、遠いから。 ハジメが"現場の人間"ではないと思うのは、カッツェにポロ負けしてチームが沈んだ時も、ハジメは同調しない、感情を寄り添わせないんだよね。現場と隔絶して適切な指示を出すのさ。 だから視聴者もハジメに感情を同期させる事はできない。彼女は依り代たり得ない。 分岐点は どのあたりかというとルイとハジメがホテルで会談した辺りまでは物語の可能性が狭まっていなかったかな、と。 あの頃は まだハジメが何者かわからなかった。
「ガッチャマンクラウズ」9話 - 懐柔する怪獣
前回リンク まずは数字の確認から。 クラウズDLは3万人。 ガッチャンネル視聴は200万人。 26のテロ声明動画は1200万回再生。 しかし、動画の横の広告が転職サイトなのが皮肉。26は仕事見つけろ。 クラウズテロも平日昼間なんだから無職率は高そうだ。(ま、ガッチャンネル視聴者もなんだが) この辺は失業率上がると政府の安定が揺らぐという普遍の法則。アニメじゃなく、ホントの事。*1 . ネットの中傷に対し、「回線を切れば良い」は究極の対処方法だが、世間と離れて生きていくのは難度高い。ソロー*2でもあるまいし。 で、ハジメが取ったのは「情報の上書き」。ニコ生主になった。マスを相手ではなく、ある程度視聴者を絞って、更に情報を開示している。 テレビからネットと、この2段階の情報の出し方は「絞られた視聴者」に優越感を与え、忠誠心を喚起させているのだと思う。 アニメ的に、つまり絵的に成功だったのは、コ
「輪るピングドラム」15話 - 懐柔する怪獣
前回リンク 新OP回。またはまどマギ10話級回*1(個人の感想です)。一気に来たな。 . .. . . . . . . . . 中心が登場した。話の中心だった死者モモカが舞台で踊りだした。米ドラマ「ツイン・ピークス」で話の中盤からローラ・パーマーが生き生きと動き出したら、きっとコレくらいの衝撃を受けたんだろうな*2。世界に色がつき出したが如く。 バックショットでモモカの最初の発声(豊崎愛生) その後すぐモモカご尊顔開帳。最初から細かく動く。正にanimate(生命が吹き込まれた)された!! 日常をモブキャラと過ごす我々視聴者は、スターには会えない。ピンドラでは芸能人が割と身近に存在するが、ピンドラ世界の芸能人はスター扱いされていないフレンドリーな一般キャラである。スターの定義とは"この世界"でない住人とも言えよう。世界の中心に存在しているのに、きっと何者にもなれない俺達とは「世界が違う」の
「フラクタル」2話 - 懐柔する怪獣
前回リンク なるほど。アニメ製作者のやりたい事がよくわかる回だった。これは期待できるかも。今期アニメ2話時点で最高点をあげよう。 唐突な1話から補強説明が多い2話を視聴し終え、(謎は残るが)世界設定が整理されてきて見やすくなった、というのもある。まあ、主人公(小林ゆう)の属するコミュニティがよくわからん*1とか、ネッサ(花澤香菜)がフリュネのドッペルだと主人公は思っているようだが、ドッペルは本体(フリュネ)の遠隔分身(の設定)である筈でフリュネと話すようにネッサと話せなければネッサをドッペルと思うわけないのだが……設定を読み違えているのかな。 あとポケモン悪役みたいなグループの"兄さん"(新登場)の声は浅沼晋太郎で、これも期待値あげるな。 感想リンク 妄想詩人の手記さん Mouseionの日記さん 玖足手帖さん *1:冒険というのは非日常の事でその世界の日常を描写しなければ冒険もありえない
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