「海モモ」が終わり、番外編ともいえる「モモ学校に行く」他のみっつの作品もでき上がった。 これで、「海モモ」は全て終わったと思っていたら、モモのOVAを2本作りたいという注文が入った。 どうやら、キングレコードやその系列のスターチャイルドが、表になり裏になり動いていたようだったから、このOVAの実現には、スターチャイルドの自他共に認める『ミンキーモモ』ファンだった大月俊倫氏の影響が大きかったのかも知れない。 ミンキーモモのOVAはTV放映版よりもクオリティの高い作品にしようというのが、当時の合言葉だったような気がする。 その中の一編「夢にかける橋」は、舞台が橋だけの作品である。 僕としては、互いに何の関係もない人々がすれ違い、しかしそれは、互いにとって確かに出会いと別れなのだ……という叙情詩のようなものを、前々から作りたかった。 昔、『街角のメルヘン』という作品では、新宿西口の道の1年間を舞