前編記事『人口減少により影響を受ける「葬祭」…僧侶の後継者不足で「廃寺」が急増する』では人口減少に伴い大きく様変わりする我々の生活の様子について、ジャーナリストに池上彰さんと河合雅司さんに語っていただいた。本記事でも、引き続き今後の日本の変化や、変化を生き抜くスキルについての対談をお届けする。 医者じゃなく「患者」不足に 河合 大都市でも救急隊員の確保が難しくなり、横浜市の試算では'30年代に需要と供給のバランスが崩れると予測されています。 池上 現在、救急車を呼んでから到着するまでには平均8. 9分かかっていますが、医療機関に辿り着くまでに40分以上もかかるそうですね(下図参照)。 河合 横浜市ではすでに1回あたりの救急活動時間が約90分となっています。地域によっては、救急車を呼んでも命が助からない社会に変わるわけです。 池上 河合さんの新刊『未来の年表 業界大変化』を読んで意外だったの