MDM(マスターデータマネジメント)への関心が高まっている。システムの適用範囲やシステム連携の広がりで、マスターデータ管理やマスターデータ統合へのニーズが顕在化しているからだ。本連載では、MDMに取り組む際に必ず必要になるポイントを中心に、実践的な方法を解説する。第1回では、MDMを極めるためのポイントを全体的に紹介した。今回は、もう少し掘り下げ、MDMへの“道”、すなわちマスター統合アプローチに焦点を当てる。 MDMプロジェクトに携わっていると、次のようなケースによく遭遇する。プロジェクトが始まると、まず「マスターデータ・トランザクションデータとは何か?」を定義する。そこから、マスターデータをさらに、商品マスターや得意先マスター、従業員マスターなどと具体的に定義していく。すると、「ところで商品マスターって何だっけ?」「そもそもマスターって何だっけ??」と“先祖返り”する場面が散見されるの
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