ドラマやバラエティ番組で目にすることも増え、すっかり国民に身近な存在となった自衛隊。 でも、私たちは、自衛隊のことを本当はどれだけ知っているだろうか? 今回NHKは、九州の陸上自衛隊の部隊に長期密着。 隊員1人1人の素顔と本音に迫った。 彼らが語ったのは、任務の変化、家族、そして、死。 知られざる“自衛隊の素顔”が、私たちに問いかけるものとは。 (「ザ・ライフ 自衛隊の素顔」取材班) 平和貢献から戦闘へ 施設科部隊 いま、自衛隊は大きな変化のさなかにある。 私たちは、その変化を象徴する部隊におよそ3か月にわたって密着した。 その1つ。 福岡県の飯塚駐屯地を拠点にする陸上自衛隊第2施設群。 重機を使った陣地構築作業 「施設科」は、重機や大型車両を扱い、高い土木技術を有する部隊で、他国の軍隊では「工兵」と呼ばれる。 普通科(=歩兵)や機甲科(=戦車)といった味方の戦闘部隊を支援するため、ざんご