東京の化粧品会社が12月中旬から「日本の、美容液難民へ。」とのコピーを使った広告を電車内などで掲示し、「軽々しく難民という言葉を使うのは無神経では」などの批判の声が相次いだ。同社はこうした声や毎日新聞の取材を受け、広告の見直しを決定。26日以降、広告の撤去、変更を順次進めている。海外からの難民受け入れには消極的な一方で、メディアや広告では「難民」という言葉が安易に使われるのははなぜだろうか。【鵜塚健/統合デジタル取材センター】 指摘が相次いだのは、化粧品会社アルマード(東京都中央区)が発売する保湿美容液の広告。女優の井上和香さんやタレントの大島美幸さんらが登場し、「日本の、美容液難民へ。」とのコピーを使った広告を電車の中づりで掲載したり、動画広告で流したりした。同社は「『自分に合う美容液が見当たらない』『どの美容液が良いのかわからない』という女性の声を聞き、女性たちの悩みに対応したいという