帯の表示が不当とされた、旺文社の英検の参考書 実用英語技能検定(英検)の問題集の帯に記した「合格者の80%以上が使っている」との宣伝には根拠がないとして、公正取引委員会は2日、出版元の旺文社に対し、景品表示法(優良誤認)に違反する恐れがあると警告した。 対象は、英検1〜5級の「英検予想問題ドリル」や「英検教本」「英検予想問題集」など7シリーズ。 公取委によると、同社は02年12月ごろから、書店で販売する各シリーズの書籍やCDの帯に、根拠もなく「合格者の80%以上が使っている旺文社の英検書」などと表示したとされる。公取委は、実際の使用者は合格者の80%を下回る恐れがあるとみている。 旺文社によると、同社も06年ごろに、「はっきりした根拠がない」と判断。改訂をした書籍などから順に「合格者の80%」の帯の使用を見合わせることに決めたが、回収はしなかった。このため、今年4月に公取委の調査を