▶(上)を読む 首都圏の駅前に出没し、桃を売る軽トラック。桃の出どころを調べていた本紙「農家の特報班」は、山梨県の桃産地の農家出身だという女性から、有力な情報を入手した。JAの選果で規格外になる桃を買い取る業者がおり、その業者の桃ではないかというのだ。 祖父の代から桃を買い取ってもらっているというその女性によると、業者は桃の季節になると、女性の実家がある地域に集荷施設を開く。女性が、その業者の桃だとみる“証拠”は、屋号の入った黄色いコンテナ。交流サイト(SNS)では、このコンテナで桃を売る軽トラの画像が数多く投稿されている。記者が購入した軽トラも同じコンテナを使っていた。 「桃泥棒ではなく、多くの農家が取引している。正確な情報が伝わってほしい」と、この女性。特報班が地元JAにも確認すると、「20~30年前からあり、JAの出荷農家もよく利用している業者」との証言を得た。 このJAは、桃の糖度