二〇一二年のこと、ある「Xジェンダー」の男性がこうツイートした。 「うひょ~!そんなにハードル高いの? あたしとか、チンコまたにはさんで『ちーっす』とかいって、女風呂はいってんのやけど、意識が低すぎ? あと、急いでるときのトイレは男。立ちションの方が楽やからね。 なんか、そういうジグザグなジェンダーをXって使ってる。」 https://28283.mitemin.net/i683580/ 彼――尾崎日菜子は越境性差(トランスジェンダー)の論客として名の知られる人物である。 犯罪自慢・適当な性自認・言い回しの珍妙さもあり、越境性差(トランスジェンダー)と女性スペースの問題でこの迷言はよく引用されることとなった。 一方、尾崎のツイートを擁護した者もいる――東京大学の清水晶子教授だ。 この件について、岩波書店の『思想』二〇二〇年三月号に清水教授は論文を発表する。題名は「埋没した棘:現れないかもし
![13.清水晶子「埋没した棘」を読んで。 - 「LGBT」というレッテルを貼られて。(千石杏香) - カクヨム](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/15a4c20fef9e2e39f301d7d891a6606e693d1176/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-static.kakuyomu.jp%2Fworks%2F16816927860040342257%2Fogimage.png%3Fi59atTT81B4_n7aEZ1npgS6jFvQ)