先日、ある奇妙なサイトにたどり着きました。Some Photographs of That Dayと題されたそのページには、ポラロイド写真と日付がただズラリと貼られているだけ。1日1枚の写真で、日付は1979年3月31日に始まって1997年10月25日に終わっています。撮った人物の名前や説明文なども一切ありませんでした。 「これはいったい何?」と興味を持って最初の写真を見始めたのが夜の10時頃。いつの間にか引き込まれ、行きつ戻りつして全てを見終わった明け方には、静かな感動に包まれていました。そこに映し出されていたのは、ある1人の男性がたどった、学生時代からその死までの人生だったのです。 写真はどれも特別なものではありません。日々の出来事や恋人、友人たち、家族、道行く人、通りや室内の風景、なかには何が映っているのか分からないものも。それでも1枚ずつ見ていくと、この人物がどんな生活をして何をし