2月に実施された都立高校入試の理科の天体観察に関する設問に対し、都教委が正解とした星の位置関係が事実と異なっていることなどから「不適切だ」との異論が相次いだ。都教委は出題に問題はないとして採点のやり直しはしていないが、ホームページ(HP)に出題の狙いなどを解説する異例の「見解」を掲載した。一方、専門家は都教委の対応を疑問視している。 設問は、夜空で月や金星、火星を観察した結果などを基に、金星が軌道上のどの位置にあるかをア〜エの四つの中から選択させるもので、配点は4点。正解は「イ」とされる。ところが、設問では2015年3月24日の夜空を観察したとされているが、金星はこの日、実際は「ウ」に近い位置にあった。 この記事は有料記事です。 残り569文字(全文875文字)