【2006年9月9日 アストロアーツ】 新刊書籍やコミック情報を掲載し、毎号3000点もの本を紹介する雑誌「ダ・ヴィンチ」(発行・発売 メディアファクトリー)の2006年10月号では、特集「恋するプラネタリウム 〜ボクたちは、見えない星空を見上げ、見えない何かを手に入れる〜」を掲載している。この特集は、プラネタリウムをモチーフにしたショートストーリーから始まり、誌上プラネタリウム投影、宇宙をテーマにした描きおろし漫画や対談、プラネタリウムと星空を楽しむブックレビュー、おすすめプラネタリウムなど、豊富な内容となっている。なお、アストロアーツでは、掲載されている星空の画像を提供した。 「ダ・ヴィンチ」目線でさまざまな角度からプラネタリウムの魅力にせまるこの特集。中でも注目は、“プラネタリウムに恋して”のIとII。Iでは、元・五島プラネタリウムの名物解説員として知られる村松修さんによる誌上プラネ
約65年にわたりプラネタリウム解説や後進育成に貢献された河原郁夫さんが3月21日に亡くなった。享年90。 【2021年3月24日 弘田澄人さん】 文:弘田澄人さん(かわさき宙と緑の科学館) かわさき宙と緑の科学館(川崎市青少年科学館)のプラネタリウム「星空ゆうゆう散歩」の講師を長年務められた河原郁夫さんが、3月21日にご逝去されました。 河原さんは昭和5年東京都生まれ。天文博物館五島プラネタリウム、神奈川県立青少年センターで約35年にわたりプラネタリウム投影に携わられました。 かわさき宙と緑の科学館には開館時からご支援をいただき、平成9年からは嘱託職員としてプラネタリウム投影をしていただきました。その後も「星空ゆうゆう散歩」の講師として毎月1回ご登壇いただき、約65年にわたり投影を続けられた最高齢の現役プラネタリウム解説者でした。 また、後進の指導にも熱心で、当館の元館長若宮崇令さんをはじ
新天体捜索家として知られる椛島冨士夫さんが80歳の誕生日を機に捜索活動を引退された。佐賀県みやき町在住の椛島さんは、西山浩一さんとのコンビで多数の新天体を発見している。 【2020年1月20日 星ナビ編集部】 報告:早水勉さん(佐賀市星空学習館) 佐賀県みやき町在住の椛島さんは、1939年生まれ。天文に興味を持ったきっかけは1948年5月9日の礼文島日食だった。当時小学4年生だった椛島少年は、月と太陽の視直径と距離の比率を夢中になって計算したという。得意の数学はほとんど独学で、中学生の時にはすでに微積分を勉強していた。1963年から、後に日本のアマチュアとして初の小惑星発見を成し遂げる浦田武さん(2012年没)と友情を温め、小惑星会議にも発足時から参加した。 定年を迎えるころ、地元のアマチュア天文家・西山浩一さん(福岡県久留米市)から新天体捜索活動の相談を受け、西山さんの私設天文台(佐賀県
日食の時刻(始まり、最大)は地域によって異なりますが、おおむね「14時〜14時30分ごろに始まり、15時30分ごろに欠け具合が最大になり」ます。終わる時刻はだいたい16時30分ごろですが、静岡〜新潟あたりより東の地方ではこれよりも早く(つまり日食が終わる前に)太陽が沈みます。このような「欠けた太陽が沈む」日食のことを「日没帯食」や「日入帯食」と呼ぶことがあります。 欠け具合は「食分」という値で表します。太陽の直径のうち、どれだけ月に隠されているかを示す数値です(›› 説明図)。日本では、だいたい南の地域ほど最大食分が大きくなります。 時刻だけでなく方位や高度も重要なポイントです。方位はおよそ南西、日食が始まるときの太陽の高度は10〜25度くらいです。冬至の4日後なので昼過ぎの時点でも太陽はかなり低く、札幌では日食開始時の太陽高度は12度しかありません。観察予定の場所からどのように見えそうか
北尾浩一 著 原書房 21.2×15.4cm、464ページ ISBN 978-4562055692 価格 4104円 東亜天文学会誌「天界」に「天文民俗学試論」をご連載中、中断なさることがあったため、先生のご健康を心配していた評者。何故かといえば、五島プラネタリウム学芸委員を務められていた野尻抱影先生の優秀な後継者として著者は調査研究を続けておられていたためだ。全国津々浦々から評者がきいたことがない星の和名を収集記録なさり、出版なさったことは、誠に敬意に値する。書後書きには、幾度となく病魔に襲われた先生の熱き思いが語られており、読者の皆さんに、できることならその後を継いでいただければと、評者も思っている。ですが、大変ですよ。なにしろいろんな場所に出かけていって、取材しなければならないのだから。それも相手はお年寄りが多く、時間は多くはない。 最近、評者はDNA追跡による人類の拡散に思いをはせ
ジューリオ・マリ 著、上田晴彦 訳 青土社 18.6×13.2cm、340ページ ISBN 978-4791769865 価格 3024円 アーケオアストロノミーやパレオアストロノミー、日本語では天文考古学・考古天文学・古天文学と呼ばれる、天文計算に基づく新しい天文学で、決して古い天文学ではない、画期的な教科書。本書副題にある“招待”から入門書と誤解なさってはならない。著者前書きによれば、ミラノ工科大学建築学部天文考古学コースでの教科書で、付録に演習問題が付いている本格的なもの。高度な内容ですよ。宇宙論などがご専門の訳者も、秋田大学教育文化学部で講義を行っておられるが、その教科書として訳されたもの。 評者はステラナビゲータの助けを借り、本書104ページに記されたマルタ島(東経14度、北緯36度)で前3500年3月1日0時の真南高度20度付近で、サザンクロスの南北軸が真南を指すという事実を確
三鷹光器株式会社代表取締役会長の中村義一(なかむらよしかず)さんが2月12日に死去されました。享年86。 【2018年2月20日 三鷹光器株式会社】 中村義一さんは1931年東京生まれ。1947年に東京大学附置研究所東京天文台の技官となり、同天文台の天体望遠鏡や標準時計の維持管理業務に携わりました。1952年に府中光学研究所に入社して天体望遠鏡の設計・開発を担当され、1961年には有限会社三鷹光機製作所を共同で設立し、観測ロケットの搭載機器や天文台の天体観測装置、また映写機やミシン、農機具の設計・開発など幅広い分野に携わりました。 1966年に現在の三鷹光器株式会社を設立して代表取締役に就任し、弟の勝重さん(現・同社代表取締役社長)とともに、大型天体望遠鏡やロケット・人工衛星の搭載機器、南極観測やNASAのスペースシャトルで使用される各種観測装置などの開発を主導されました。 1980年代以
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