『誰もボクを見ていない』(ポプラ社刊)の著者である毎日新聞くらし医療部記者・山寺香さんの講演会が、12月7日(土)東京・信濃町の真生会館土曜講座で行われた。 本のテーマである川口市祖父母強盗殺人事件について、事件にいたる経過や背景などが詳細に語られた。 山寺さんは、少年には幼いころ母親が1か月ほど居なくなった体験があり、このことで”自分が母親から捨てられるのではないか”という恐怖感が植え付けられたのではないかと、述べた。 また山寺さんは、事件を起こすまで周囲から少年に対して救いの手が差し伸べられることがなかったことから、当初、少年のことを覚えている人はいないのではないかと考えていたが、実際に取材してみると、一家が長く居たラブホテルの従業員や管理人たちは、その時の少年のことを鮮明に覚えていたのだという。山寺さんはそれに衝撃を受けたということであったが、周りの人たちは、気にかけてはいたが実際に
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