一貫した歴史の連続性を断ち切る「易姓革命」とは? 「中国4000年の歴史」 世界四大文明の一つ、黄河文明を始まりとする中国の長い歴史を表すときによく使われるフレーズである。 しかし、実際にはその歴史は王朝が交代するたびに、前の王朝を徹底的に否定・破壊したため、そこに一貫した連続性はない。 中国4000年の歴史、それはすなわち異民族同士が覇権をめぐり、血で血を洗う抗争と断絶を繰り返した歴史なのだ。 そして中国の歴史を語る上で、切っても切り離せない言葉が「易姓革命」である。 「易姓革命」とは、儒教の政治思想の基本概念の一つであり、「易姓」とは、ある姓の天子を廃して別の姓の者がその地位につくこと、「革命」とは、天命が革(あらた)まることを意味する。 つまり、天下を治めるのはその時代に最も徳がある人物がふさわしく、徳がない者は打ち倒すべきとする思想なのである。 そもそも「易姓革命」は、中国最初の王