親に育児を放棄され、自宅などに置き去りにされた子どもが今年3月末までの3年間に全国で延べ483人に上ることが読売新聞の調査でわかった。 餓死寸前で保護されるなど命が危ぶまれるケースもあった。神奈川県厚木市で5月、アパートに置き去りにされた男児が遺体で見つかるなど、育児放棄された子どもが衰弱死する事件が相次いでおり、専門家は「詳しい実態調査が必要だ」と指摘している。 今回の調査で、子どもが置き去りによって命の危機にさらされている状況が明らかになったが、国や自治体はこれまで、詳細な調査や特別な対策は講じてこなかった。今後、早期発見・保護のための態勢作りが求められそうだ。 調査は6月、児童相談所(児相)を設置する都道府県と政令市、一部の中核市の全69自治体を対象に実施。2011〜13年度に置き去りにされた子どもの人数などを尋ね、全自治体から回答を得た。この中には、親が子どもを自宅に残したま