私も心理学・哲学を勉強するまでは、 自分の心があって、自分と姿の似た他者がいて、だから他者の心が認められる と考えていました。つまり 自分の姿 : 自分の心 = 他者の姿 : 他者の心 という四項類推です。 これは伝統的枠組みです。推論手順をもう一度述べると、まず存在すると確信される「自分の心」を自分が持っていて、世の中には自分と姿かたちの似ている(物体としての)対象があって、類推によってその対象も心を持っていると推論する、すなわち他者の心を認める、というものです。少し道具主義的になると、「類推によって」の前に「その対象の振る舞いを予測するために」という文が入ったりします。 現在でも多くの研究者(とくに「認知心理学」系の研究者)はこれを前提に研究をしています。一般の知識人でも、他者の心について「なぜ?」を聞かれるとこのような説明を導出するでしょう。 しかし、類推は類推ですので、これでは他者
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