今回の「みちびく人々」は、天体の位置や動きなどから時代を読み取る占星術研究家としてグローバルにご活躍されている鏡リュウジさんに、この世界へみちびかれたエピソードから宇宙事業やGPSをはじめとする測位システムと占星術の関係性を聞いてみました。 Section 1 ―― まずは準天頂衛星初号機「みちびき」とかけまして、占星術研究家へみちびかれたきっかけを教えて頂けますか? 鏡リュウジさん(以降、鏡):その前にちょっといいですか?(笑) 「準天頂衛星」の「準」ってどういう意味ですか?天頂ではないのですね? ―― 「ほぼ天頂」という意味です。準天頂衛星みちびきは、日本の天頂付近で特殊な8の字軌道を描くようになっています。 鏡:日本で有効活用するための軌道ですね。なるほど。 本題に戻りまして…導かれたものでしたね。 二つあります。まず一つ目は、10歳くらいの頃にタロットカードに出会ったのがはじまりで