第31回特別展「化石からたどる植物の進化」解説書 もくじ ■化石になった植物 01. 植物化石のでき方 02. 植物化石のいろいろ 03. 化石の調べ方(珪藻土・琥珀) ■植物のはじまり 01. 植物の酸素 02. 陸上植物のはじまり ■最初の森 01. 石炭紀の植物 02. 昆虫の起源と空への進化 03. シダ植物から種子植物へ ■裸子植物の繁栄 01. はだかの種子をつける植物 02. 恐竜と裸子植物の森 03. 日本の三畳紀〜白亜紀の植物 ■被子植物の誕生と繁栄 01. 化石でたどる被子植物の起源 02. 果実状裸子植物と被子植物 03. 被子植物の心皮と胚珠 04. 植物と動物 ■日本の新生代の植物 01. 第三紀の植物 02. 化石に見るブナとクルミの進化 03. 第三紀要素の消滅 04. 氷河時代の植物 B5版 40頁 発行 2002年7月6日 初版 2004年7月23日 初版
ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
ハナバチ、ハエ、チョウが花を訪れ蜜を吸い、そのお返しに花粉を運んで受粉する(以後、送粉と呼ぶ)。そんな被子植物と昆虫の共生関係はいたるところで観ることができます。ハナバチやハエ、チョウ類では花蜜を効率良く摂取するために口器を特殊化させた種類も多くいます。 被子植物が栄える前(中生代中期以前:おおよそ1億年前以前)にはシダ種子植物や裸子植物などが主な陸上群落を構成していたと言われています。これらの植物は、風によって花粉をとばしてたと考えられていますが、実はこの時代にも送粉を担う昆虫類がいたのではないかいう興味深い仮説がサイエンス誌にて提唱されました。しかも、その候補となる昆虫とは、シリアゲムシ類だというのです。 シリアゲムシは長翅目(Mecoptera)に属するみるからにヘンテコな昆虫です*1。和名が示すように、成虫のお尻を上げるのが大きな特徴で、英語ではサソリのような尾に見えるので「スコー
中生代のシリアゲムシによる花粉媒介を想像していたら、中生代といえば恐竜が優占していたことを思い起こしました。 鳥類も恐竜の一部から進化してきた可能性を考えれば、現在鳥類果たす生態的な役割を恐竜が担っていたとしても特に不思議ではありません。空飛ぶ恐竜、植食性の恐竜などが生息していたようなので、(あくまで空想ですが)恐竜によって送粉される植物があったかもしれません。 実際には一部の恐竜が、ソテツ(Cycadophyta:ソテツ門)やイチョウ(Ginkgoopsida:裸子植物イチョウ綱)などの種子を散布していた可能性が研究者によって示唆されています*1。ただし、ソテツやイチョウの種子が入った恐竜の糞または腹部の化石が残る可能性はかなり低いので、今のところ直接的な証拠が得られているわけではありません。 西表島のソテツ林 文献 Butler RJ et al. (2009) Testing co-
代謝 光合成 さまざまな光合成 呼吸 植物と水 植物と無機栄養素 アミノ酸 多糖類 脂質 二次代謝 生理 植物ホルモン 光応答 ストレス応答 運動 屈性 傾性 その他の運動 参考文献・サイト
著書新刊の案内令和2年度科研費学術図書 続和漢古典植物名精解 前書『和漢古典植物名精解』の続編、薬用植物などを収録 当該の植物を詠む多くの和漢の詩文を引用して解説します 専門外でもわかるように引用文に注釈をつけてあります 読みづらい植物漢名・同異名にはルビを振ってあります 難読漢語にもことごとくルビを振ってあります 和漢300点以上の古典籍を博引旁証して考証しました 索引および目次が充実していますので情報ナビも容易です A5版 1784ページ 上下2分冊 2021年2月15日初版刊行 和泉書院 06-6771-1467 ●古代わが国の医制で教書とされた中国本草学・古医学の概略を含めて解説しました ●出土木簡・正倉院文書ほか古記録に見える薬物の基原を漢籍資料を博捜して解明しました ●『延喜式』巻第37「諸國進年料雜藥」のほぼ全品の基原を明らかにしました ●推古朝の薬猟、上中古代に蔓延した疫病
初夏に美しく咲き乱れたスカシユリやヤマユリも夏には葉が枯れて大きな球根が土の中にできています。春に植えたジャガイモは夏前に大きく太って、新ジャガとして店頭に並びます。買ってきてつい忘れてしまったタマネギの球根が芽を出してやせ細り、ネギになってしまったり、枯れてしまったと思ったシクラメンを庭の隈に放置しておいたら、饅頭のようなイモからまた芽がでてきて、かわいく思って家の中に戻したり、生活の中には球根や芋があふれています。球根や芋は土のなかにできるので“ねっこ”だと思いがちですが、ジャガイモは茎で、タマネギやユリの球根は葉で、ナガイモは根と茎の中間です。みなさんが知っている球根や芋は植物のどんな器官に由来するのか調べてみましょう。 【球根の分類】 球根は表1に示すように、葉起源の「りん(鱗)茎」、茎起源の「球茎」、「塊茎」、「根茎」、根起源の「塊根」に分けられます。タマネギ(図2)やニンニクの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く