輪郭を認識する脳の機能が成長につれどう変化するかをマウスで解明 -発達期の視覚野では経験した方位に反応するニューロンが増加- ポイント マウスの視覚機能は生後4週から7週の視覚経験でほぼ決定する 学習機能のピークを過ぎたマウスにも視覚機能が発達する可能性 マウスに特定の方位を視覚経験させるために開発したメガネの有効性を実証 要旨 理化学研究所(野依良治理事長)と電気通信大学(梶谷誠学長)は、マウス用に新たに開発した特定の方向しか見ることができないシリンダーレンズメガネ※1を用いて、形を知覚するための脳の情報抽出機能の成長変化を計測し、臨界期を明らかにしました。また、臨界期※2を過ぎた大人のマウスでも視覚機能が発達する可能性が残っていることも発見しました。これは、理研脳科学総合研究センター(利根川進センター長)行動遺伝学技術開発チームの吉田崇将研究員と、電気通信大学総合コミュニケーション科学