だんだん長くなってきましたので,このページは主にコベル法を扱い,より高度なピークフィットは次のページに分けました。 コベル法 コベル法(the Covell method)はスペクトルのピーク計数(カウント)を推測する簡単な方法です。 例えば次のような右下がりのバックグラウンド(背景)にピークが乗ったスペクトルがあったとしましょう。中央の40〜60がピークを含む領域(ROI,region of interest,関心領域)だとします。コベル法では,背景をROIの左右の適当な領域の平均値を結ぶ線分で近似します。ここではROIから2チャンネル置いた左右5チャンネルずつを使うことにしましょう。 この場合は,他のピークが見えませんので,バックグラウンドを定める領域はもっと広いほうがいいのですが(左右ともROIの幅の半分以上),ここでは5チャンネルずつしか使っていません。下のほうで別の方法と比べたり