日本のスタートアップの世界展開を支援してきた馬田隆明氏(東京大学産学協創推進本部 本郷テックガレージ ディレクター)は、連載の1回目に「若い人たちに楽観的な未来像を抱いてもらうために試行錯誤している」と語った。メディアアーティストとして、コンピュータと人との新たなる関係性である「デジタルネイチャー」という世界観を提唱する落合陽一氏(筑波大学学長補佐・助教)は、いかに早く「〈脱〉近代化」の発想法に切り替えられるかがイノベーションの鍵となると説いた。今回の話題は、大きなスケールでテクノロジーの未来を見はるかすポジティブな思考法について——。 ——今、人工知能(AI)のテクノロジーに対して、悲観論と楽観論が入り乱れています。 馬田隆明(以下、馬田):世論が悲観的な方に傾いたら対論を、と、振り子が逆に振れる。『楽観主義予測者の未来予測——テクノロジーの爆発的進化が世界を豊かにする』(上・下)なんか
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