私立高の学費無償化を求め、各地の私立高に通う生徒や保護者ら約3000人が20日、日比谷公園(千代田区)や銀座などを行進した。参加者は「授業料だけでなく、施設設備費などの負担も重い。教育に公平を」などと訴えた。 全国私立学校教職員組合連合などで作る実行委が主催。高校無償化法が成立し、4月から公立高の授業料は無料になり、私立高校生は年約12万~24万円の助成を受ける制度が始まっている。 しかし、参加した生徒らは「自治体によって支援制度が違い、格差がある」などと現状を紹介。愛知県瀬戸市の聖霊高3年、鬼頭夕姫さん(17)は「私立がお金持ちの学校というのは間違ったイメージ。私立も公教育。お金の心配をせず、思う存分勉強できる環境がほしい」と話していた。【山田奈緒】 〔都内版〕