racial diversity(人種の多様性)を重んじ、あらゆる分野で affirmative action((少数派への)積極的差別是正措置)を推奨していたオバマ政権は、大学や会社の入学・入社選考基準として“人種”を考慮に入れることをすすめ、特に教育省は、大学に「人種の多様性を自主的に達成しろ」と積極的に呼びかけていました。 オバマ政権のこうした後押しを得た多くの大学は黒人やヒスパニックを優先的に入学させ、英文学の授業でシェイクスピアの代わりに黒人作家の著書を採用したり、作文やレポートの採点でヒスパニックや黒人の独特の英語を標準英語に直すことを禁じたりする大学も出てきました。 ある大学は、黒人とヒスパニックが algebra II(入門レベルの代数より難しい代数)で落第点を取って進学できないケースが多いという理由で、“Algebra is racist!” (代数は人種差別だ!)として