当blogは、ChromeとFirefoxプラウザで最適になる作りです。IEだと崩れや色変化します。IE以外で見て下さいね。 (第8回)フェルマーその頂上への遙かなる道~谷山豊に捧げるレクイエム~(その4) ●若き日本人数学者 谷山豊 1994年、350年以上をかけた数学史に残る格闘の歴史に終止符が打たれた。数学者ワイルズがフェルマーの最終定理を証明すべく立ち向かった真の相手は「谷山・志村予想」であった。 「谷山・志村予想」の証明が完了した瞬間、フェルマーの最終定理は自動的に証明されたのであった。20世紀の最後に打ち立てられた金字塔には我が日本人の名が刻まれている。 今その栄誉を受ける谷山豊はこの世に存在しない。31歳で自ら命を絶った谷山がその栄誉を知るはずもなかった。その事実を知った時から私は谷山豊という数学者に得も言われぬ思いがわいた。それは当初、悲劇の主人公にセンチメンタルな気持ちを