あと10年、あるいは条件によってはあと5年で石油は枯渇する――。そのようなデータが飛び交っていますが、果たしてこれは本当なのでしょうか。今回は、筆者が常々疑問に思っていた、「石油は本当に枯渇するのか」について数字を回してみようと思います。 “永遠の40年” 私が小学生の頃、給食のパンに付いてきたマーガリンのパッケージには、一口マメ知識が書かれていました。今でも覚えているものの1つが、 ―― 今のまま石油を使い続けると、21世紀には枯渇する です。 小学生だった私は、石油のない未来のことを考えて、本気で人類の将来を憂いていました。石油がなくなれば、車も電気もない社会がくる。その後、どうやって生きていけばいいんだろう、と、本当に心細い思いをしたことを覚えています(ところで、高校1年生の長女に聞いたところ、このマーガリン、まだ給食で出てきているそうです)。 「使えばなくなる」―― これは、当たり