アニメ映画「鬼滅の刃」が大ヒットを記録しているさなか、アニメ業界の内幕を描いた小説が発売され、話題となっている。それが『デルタの羊』(KADOKAWA)。著者は『罪の声』『騙し絵の牙』など社会派小説で知られる塩田武士さん。主人公はアニメ製作プロデューサー。念願だったSF小説のテレビアニメ化に着手するが、声優のスキャンダルなど次々と襲い掛かるアクシデントにより、窮地に追い込まれる。一方、もうひとりの主人公であるフリーアニメーターは“前代未聞のアニメ”への参加を決意する。アニメに懸けるふたりの男の人生が交差し、遂に逆転劇が幕を開ける。日本のアニメの“リアル”に迫る塩田さんに、お話をうかがった。 【動画】今年No.1ヒットのアニメ映画「鬼滅の刃 無限列車編」のクライマックス、煉獄vs猗窩座(あかざ)の死闘 アニメに開眼、自分のなかの新しい扉が開いた――新刊『デルタの羊』はアニメーション制作現場の