どちらも支持理由は同じ ですが、時代が移ると状況も変わります。望遠鏡が発明され、観測技術が向上し、天文現象の細かい部分が見えるようになるにつれて、天動説も地動説も新しい観測結果を合理的に説明するために改良を余儀なくされました。 その際、地動説は基本的な構造をほとんど変更することなく観測に対応したのに対し、天動説は極めて複雑な変形が必要になりました。同じ結果が出るならシンプルな説明を好むのは人の性というもの。地動説が受け入れられ始めたのはこの時期です。 そして17世紀、地動説はケプラーによって精密科学と呼べるレベルにまで昇華され、さらには、ニュートンがその背後に万有引力の法則を見出しました。これが決定打です。 強力な予言能力に加えて、天体から石ころに至るまであらゆる物体を支配する「重力」という物理法則との整合性が取れたことで、地動説は決定的なものとなりました。 地動説が支持されるようになった