抗NMDA受容体抗体脳炎(こうNMDAじゅようたいこうたいのうえん、英: Anti-NMDA receptor encephalitis)とは、脳の興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸の受容体、NMDA型グルタミン酸受容体に自己抗体ができることによる急性型の脳炎である。 1964年に、順天堂大学医学部の飯塚礼二らによって原因不明の脳炎症状を呈した「急性瀰漫性リンパ球性髄膜脳炎」と剖検報告があった。 1997年に、日本大学医学部の西村敏樹、亀井聡らによって、若年女性に発症し、痙攣・意識障害・昏睡・呼吸障害等の重篤な神経症状を呈するも、長期予後成績が良好であった症例として、「若年女性発症の急性非ヘルペス性脳炎(Acute Juvenile Female Non-Herpetic Encephalitis AJFNHE)」が報告された。 1997年に、他に「卵巣奇形腫手術後に神経症状が改善した可